「クーちゃん!クーちゃん!ハンミョウもいるわよ。」

「わあ~!こんなに小さい子でも観音様を見送っていたんだね。うれしいな。」

「さあ、気分を変えて続きを読みますよ。」「は~い」

《平均律にはいくつもの種類が存在するのである。

しかるに、日本では最近まで12等分平均率しか認められなかった。

ウェル・テンペラメントという言葉さえ存在しなかったのである。

一時は幻の名著となった『ゼロ・ビートの再発見』の著者、平島達司先生は日本の音楽学界では、異端の徒でしかなかった。

日本の殆どの音楽学者は古代から多様な音律が存在することを知っていても、平均律に種類があるとは思いもよらないことであったのである。》

 

 

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