この「付録」は、講師の城かず坊先生が、我がらの新宮弁講座を熊野エクスプレスに連載中に投稿したものです。
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編集長、エライことやワ。ヤフーで「方言」を検索したら、何か知らんけどいっぱい出てきて、「日本方言研究会」いう、ドエライしっかりした団体(東北大学や国立国語研究所を中心に40年ほど運営)があったり、でんこく(全国)の「方言オタク」みたいなヤツがいっぱいページを開いたぁたりして、もう、こりゃ、面白いワ。

鹿児島には「ガランボ」と関係ありげな「ガラッパ(河童)」というのがあったり、「ばたくる」かと思われる「ばたくろ」(例・わいどま、そげんばたくろな!=お前、そんなにあわてるな)というのもありました。ほかに、おめく(喚く)、はがい(はがゆい)、ねき(わき)、ぶえん(無塩)、ひんがら目(片目、やぶにらみ)、あまめ(ごきぶり)
など。

宮崎(なかでも高千穂)には東京弁かと思われる「つべこべ」や「そんじょそこら」「はんぱもん」「やせぎす」「たんび」「だまくらかす」「けなす」などがあり、熊野関連では、くど(かまど)、せっき(年の瀬)、こよさ(今夜)、こんこ(たくわん)、ねぶる(なめる)、にく(鹿)、ねと(根元)、はつる(けずる)、地べた(地面)、くべる(火に薪を入れる)など、ドキッとするのがありました。

省略しますが、土佐にも(南紀に)似たのがワンサカ。伊豆半島にも「はしかい」などワンサカ。伊豆の大島には、ふうわりぃ、ほいで、わるぐさい、ひなる(ひしくる)などの他に、お店に入るとき「売ってぇー」と言って入るなど、紹介されている方言のうち、熊野と「似たもの度」の率が高く、ビックリしました。

「さぶい」は大阪にもあり、「ふてる」は高知、和歌山にあって、静岡・伊豆にはナシ。「しゃらくさい」や「やっとこさっとこ」「てーへん」「できねー」「ほっぽらかす」「ろくすっぽ」などなど、江戸弁と思われる言葉が遠州・東海道にはワンサカです。

高千穂方言も考え合わせると、これは南海道・黒潮海流説を考えてしまいました。ディープな言葉で熊野と高千穂がつながるのも、神武東征を考えると合点がいきますね。

そこで「新宮モダン」ですが、「ふてる」は黒潮に乗ってむしろ輸出したのかもしれません。原稿の書き方を考えたいと思うのですが。

さらに、研究を続行したいと思います。オモシロて・・・。
今度、会うた時はうるさいデー。

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