市から「高齢者のための肺炎球菌感染症予防注射のお知らせ」が来た。幸いにも今まで肺の病気をしたことがなく無関心だったが、春に初めてインフルエンザにかかったことに加え、友人が肺炎にかかり治るまで長いことかかったと聞いたこともあり受けることにした。ことのついでに不明を恥じて、肺炎について少し調べてみることにする。

肺炎球菌による感染症
原因となる細菌やウィルスには様々な種類のものがあるが、日常でかかる肺炎の原因で最も多いのは肺炎球菌という細菌。肺炎球菌は日常に存在する細菌であり、正常なヒトの皮膚や粘膜の表面に定着している微生物の一種である。通常は、病原性を示さないが免疫力の低下などによって体内に侵入すると、慢性気道感染症、中耳炎、副鼻腔炎、敗血症、髄膜炎、肺炎などの発症の原因菌となる。

成人用肺炎球菌ワクチン
高齢者の肺炎球菌感染症予防接種に使用する「成人用肺炎球菌ワクチン(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」は、肺炎球菌の23種類の型に対応するように作られている。1年中どの時期でも接種することができ、1回の接種で5年間は効果が持続するとされている。この予防接種により、肺炎球菌が原因で起こる感染症を予防するとともに、感染してしまった場合の重症化を防ぐことができる。(※ただし、すべての肺炎を予防できるわけではない。)

接種を受けることが出来ない場合
①明らかに発熱(37.5度以上)しているとき。
②重篤な急性疾患にかかっているとき。
③このワクチンでアナフィラキシーショックを起こしたことがあるとき。
④その他、医師が不適当と判断したとき。

接種前に相談すべき場合
①心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患がある方。
②過去に予防接種で接種後2日以内に発熱、全身性発疹等のアレルギーを疑う症状があった方。
③過去に痙攣(ひきつけ)を起こしたことのある方。
④過去に免疫不全の診断がなされている方及び近親者に先天性免疫不全の者がいる方。
⑤このワクチンの成分に対してアレルギーを起こす恐れがある方。

接種後の注意
1.一般的注意事項
①接種を受けた後30分間は急な副反応が起こることがあるので要注意。
②入浴はさしつかえないが、注射した部位を強くこすらない。
③接種当日は激しい運動や大量の飲酒は避ける。
④接種後に発熱したり、接種した部位が腫れたり、赤くなったりすることがあるが、一般に症状は軽く、通常、数日中に消失する。

2.副反応が起こった場合
予防接種の跡、まれに副反応が起こることがある。また、予防接種と同時に、他の病気がたまたま重なって現れることがある。予防接種を受けた後、接種した部位が痛みや熱をもってひどく腫れる、息苦しくなる、顔面が蒼白になる、じんましん、出血しやすい、出血が止まりにくい、手足の筋肉に力が入らない、高熱、頭痛等の症状が現れたら医師の診察を受けること。

予防接種健康被害救済制度
予防接種法に基づく高齢者の肺炎球菌感染症予防接種により健康被害が発生した場合は、法による救済措置がある。健康被害を受けた本人等が健康被害救済の申請を行い、厚生労働大臣が認定した場合に限り受けることができる。

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