fried-rice-singapore30年ほど前、シンガポール在住の日本人の間で評判の「幻の炒飯」がありました。細腕のおばちゃんが大きな鍋を振って作るこの炒飯は、蟹などのシーフードがたっぷりと入っていて、ほおばるとカニの香りが口いっぱいに広がり実に美味!。値段は一人前10Sドルで標準の3倍。注文すると、まず「10Sドルだけどいいか?」と聞かれたものでした。

店の名前は「榕光」(YONG KUANG)。場所は、チャイナタウンを横切るサウスブリッジロードからネイルロードに入ってカントンメントロードの一本手前を右に入ったところ。といっても30年ほど前の話なので店はもうないかもしれません。チャイナタウンの通りそのものがあるのかどうかもわかりません。どなたかご存知の方はいらっしゃいませんか?

P.S.
一昨年亡くなった同級生の森本剛史君が、当時旅行本の取材のためにシンガポールにやってきて、駐在していた小生に協力を求めました。そんなことなら一肌脱ごうと、他のガイドブックには載っていない、住んでいる者にしか分からないような情報を中心に案内しました。

彼自身とカメラマンとライターの三人は喜々としてついてきましたが、たくさん紹介した料理やレストランのうち、彼らが最も興味を示したのがこの幻の炒飯の店でした。「よし、これを目玉にしよう、他のどのガイドブックにも載っていないぞ!」

1988年10月昭文社発行の「海外食べ歩き・ショッピング~シンガポール」の中で「究極の炒飯、ここにあり」と見開き2ページを割いて他のどの記事よりも大きく紹介されています。因みに巻末には、取材・構成蘭に森本君の名前と、協力者として小生の名前も印刷されています。今では懐かしい若かりし頃の思い出です。

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