ceviche昨今、和食は世界遺産に登録されるほどの人気で、世界で日本食ブームが起きているようです。なかで一番の人気は寿司でしょうが、刺身も「sashimi」が英語辞典に載っているほど有名になっています。これまで、生の魚は日本人くらいしか食べないと思っていたら、結構外国でも食べられているのですね。

中国では、古来、魚は必ず煮たり焼いたりして食べるのが習慣で、唯一、正月にだけ魚を生で食べる風習がありました。これを「生魚(しょんい」)と言います。しかし、最近では、裕福になった多くの中国人がまぐろを生で食べるようになり、日本人の食べるマグロがなくなると報道するマスコミもあったほどです。

中国以外の国ではどうでしょう。太平洋の島や沿岸地域にも魚を生で食べるいわゆる「セビ-チェ」と呼ばれる料理があります。「セビーチェ」とは、ラテンアメリカで食べられる魚介類のマリネのことを言い、ペルーやメキシコなどの名物料理となっています。

小骨をよく取り除いた生の魚を1-2cm角くらいに切って、みじん切りにしたタマネギとトマトを加え、レモンをたっぷり絞って混ぜ合わせる。パセリ、オレガノなどの香草やアヒ・アマリージョなどの唐辛子を好みで加える。オリーブ・オイルを加えることもあります。塩で味を整えて完成となります。

具材には、メロやコルビーナ、ペヘレイなどの白身の魚、エビ、タコイカ、ホタテ、ハマグリなどの貝類が使われます。カマスサワラのような青身魚が使われたり、ウニ、火を通した家禽の肉、ザリガニ、もつが使われることもあります。野菜だけから成るセビ-チェも存在します。

香辛料としては、地域によってアヒ・アマリージョやアヒ・リモ、チレ・セラーノ、もっと辛いロコトやハラペーニョを刻んだものが用いられたり、ニンニクを加えることもあるようです。

セビ-チェは、ラテンアメリカの中でも主に太平洋に沿った、新鮮な魚介類がとれる地方で広く食べられています。中でもペルーでは国民食とされています。前菜として供されることが多いですが、サツマイモ、キャッサバ、トウモロコシ、ジャガイモ、豆、アボカド、トストーネスなどを添えて主菜とすることもあり、また、酒のつまみとしてもよく食べられています。メキシコでは揚げたトルティーヤの上にセビ-チェを盛ってトスターダとすることもあります。

ペルーではセビ-チェのマリネ液をレチェ・デ・ティグレ(トラの乳)またはレチェ・デ・パンテラ(ヒョウの乳)と呼び、セビ-チェと共に供することがある。

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