2月に帰省した時に携帯を紛失した話です。母の49日法要で2月上旬に家族総出で帰省した。ある日の午前中、父親がお世話になっている熊野川町の特別養護老人ホームへ行き新宮市内に戻って昼食をとっている時に、携帯がないことに気がついた。

朝からの行動を振り返ってみたが、落としたとすれば、熊野川町に行ったとき以降であることは間違いがない。早速、施設に電話を入れ、玄関とか部屋とか、とにかく足を運んだ場所に置き忘れていなかったか尋ねてみたがないという返事。

いったん電話を切り、もう一度自分の行動のすべてを振り返ってみる。暫くして、帰り支度をして車に乗る寸前のことを思い出した。座席に乗る前に着ていたダウンジャケットを脱ぐときに、車の屋根に携帯を置いたことを思い出した。

もう一度、施設に電話して駐車場辺りを探してもらったがないという。おそらくは、発車して暫くは車の屋根の上に乗っかっていてそのうちに落ちたのだろうと推測される。これは、もう一度熊野川町の現場まで行って通った道路を探すしかないなと思った。

その後暫くして施設から電話があり、近くに住む人が携帯電話を拾ったという情報が入った。その方の電話番号を教えていただき何度かかけたが繋がらない。自分の携帯にもかけてみるが繋がらない。昼も夜も繋がらなかったのでその日は諦めて翌日朝に再度電話することにした。

翌朝、電話してみたが、また繋がらないので、どうしたものかと思案しているところへ施設の担当者から電話があった。拾った方が新宮警察署に届けてくれたという。この日は、熊野川町まで探しに行く覚悟をしていたのが、なんと嬉しいことに近くの警察署に行けばよいことになった。

早速、警察署に出向き後先逆になった紛失届を提出し、落とした携帯は無事この手に戻ってきた。この時ばかりはほんとうにありがたさを実感した。私の場合、携帯には電話番号だけでなくいろいろなメモが入っており情報が詰まっている。個人情報云々というよりもこの情報を失うことの方が大きい。拾って届けていただいた方に感謝し、早速お礼をしたのは言うまでもない。

今回のことを振り返ってみると偶然がいくつも重なっていた。
1.実は、この施設は高台の上にあり駐車場から道路に出るまでかなりの急坂になっているのだが、携帯は車の屋根に乗っかったまま落ちずに数キロ先まで運ばれていた。すぐに落ちなかったのはソフトケースが車の屋根に少しくっつく作用をしたためと思われること。

2.施設から数キロ離れている、拾っていただいた方の家近くで落ちたわけだが、落ち方も良かったのだろう。液晶画面が少しでも出っ張った石などに当たっていれば割れていたはずが、なんともなかった。さらに、落ちたときにバウンドして道路の中心側にはねていたら、他の車に轢かれただろうが、おそらく道路の端側に落ちたと思われること。

3.拾っていただいた方が、同じ施設に通うご家族の方の送り迎えなどのお世話をしていたことで、この施設にすぐに連絡していただいたこと。後で伺うと、施設に勤めるどなたかが落としたものと思ったということだった。

いやはや、思い出すと、何と馬鹿なことをしたものだと恥ずかしいが、世の中親切な方がおられることを身をもって体験してほんとうにありがたく思う次第である。

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